今回は、WHOが公開しているGDP「WHO Technical Report Series, no. 1025 - Annex 7: Good storage and distribution practices for medical products」をご紹介します。
GDP(Good Distribution Practice)とは、医薬品の流通における適切な取り扱いに関する基準のことです。現時点では、各国におけるGDPの位置付けはさまざまで、法的規制となっている国もあれば、GDPを目指すべきガイドとしている国もあります。
このような状況であるため、地域や国、組織ごとにGDPが作成されています。文書のタイトルは少しずつ異なりますが、医薬品の流通・物流に関する品質基準であることに変わりはありません。
WHOのGDPの対象は医療製品全般であり、流通に関わる医薬品の製造者から販売業者に至るまで、すべての関係者に向けた内容となっています。各国の法的規制に従うことが前提ではありますが、国際的な議論によってコンセンサスが得られた文書として、WHOのガイドラインも参考になると思われます。