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2024.07.29

<DTRA>分散型臨床試験のベストプラクティス評価法

米国には、ライフサイエンス企業、研究機関・施設、サービスプロバイダー、患者擁護団体、規制機関等100以上の団体で構成される、DTRA(Decentralized Trials & Research Alliance:分散型臨床試験推進団体)という2020年設立のNPOがあります。DTRAは、以下の4つの優先課題<priority>を設定し、適切かつ一貫した分散型臨床試験(DCT)の手法が広く採用されることを目指し、活動しています。

  • ①用語定義の標準化
  • ②ベストプラクティスの推進
  • ③情報共有と教育プログラム
  • ④規制への対応

その活動の一環として、DTRAは2022年3月に「Decentralised Trials - Best Practice Evaluation(分散型臨床治験 - ベストプラクティス評価法)」を公開しています。この文書では、ベストプラクティスを確立するためのルーブリック(rubric:達成度合の基準)を次のように明示しています。

  • 1. 成功の証拠<Evidence of success>
  •  …測定可能かつ実証可能な成功を収めること。
  • 2. 患者体験の改善<Improving patient experience>
  •  …患者、介護者、治療専門家のニーズに対応すること。
  • 3. 現場の影響<Site impact>
  •  …実際的な価値を現場にもたらすこと。
  • 4. 運用および技術の実現可能性<Operational and technical feasibility>
  •  …作業プロセスや技術の継続的サポート、完全性、拡張性等、運用および技術的側面を評価すること。
  • 5. 規制と倫理の遵守<Regulatory & ethical compliance>
  •  …グローバル・ローカルの規制とガイダンスを適切に考慮すること。

特に「4. 運用および技術の実現可能性」では、実証すべき事項として配送管理をあげ、試験を通じて以下の実施を求めています。

  • ①役割・責任の文書化
  • ②パフォーマンスならびに同調性(患者、施設、ベンダー)の評価方法の文書化
  • ③問題と傾向、改善の追跡

こうした記述からも、配送が重要な管理・評価要素とされていることがわかります。詳細はリンク先文書をご確認ください。

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