ISBER(International Society for Biological and Environmental Repositories:環境及び生物学的リポジトリ国際学会)のウェブサイトにて、新型コロナワクチンを超低温冷凍庫(ULTフリーザー)で保管する際の考慮事項をまとめたガイドが公開されています。
ISBERはバイオバンクに関する著名な国際的組織です。ISBERには生物検体のバンキングに関する専門家が参加しており、生物検体を超低温で長期保管・管理するための知見や知識が蓄積されています。新型コロナワクチンを補完する際の超低温冷凍便の利用において、そうした知見や知識をもとに各国保健機関のガイダンスを補足する目的で、本ガイドを発行したようです。
要員の教育や規制の適合、専用スペースの確保、メンテナンス、緊急対応、液体窒素やドライアイスのロジスティック等、これまでの実務経験に基づいた注意点が列挙されています。検討事項を洗い出す際に有用だと思われますのでご紹介します。