2022年10月21日および11月11日のブログで、米国で法的な拘束力を持つ「医薬品サプライチェーン安全保障法(Drug Supply Chain Security Act:DSCSA)」に関する情報をお伝えしました。DSCSAは、現在、最終化に向けて意見を募集しているところです。2022年12月7~8日には、FDAが主催するDSCSAの準備状況を確認する会合「The Drug Supply Chain Security Act (DSCSA) Implementation and Readiness Efforts for 2023」が開催され、その音声記録や資料がFDAのウェブサイトで公開されています。
会議のプログラムによると、FDA・関係者間の情報交換(連携)の仕組み等の準備状況、公衆衛生および利害関係者への影響を報告・議論する目的で行われたようです。
また、会議の録画も公開されています。倉庫の業界団体(The International Warehouse Logistics Association)の報告では、大部分は着々と準備が進められているのに対し、準備未了の業者も存在していること、州ごとに第三者物流業者(Third-party logistics providers:3PLs)の規制の解釈が一致していない等の問題が指摘されています。さらに、医薬品流通のセキュリティ関連の業界団体(Pharmaceutical Distribution Security Alliance)からは、データ交換の仕組みで解決すべき課題があるとの指摘がありました。
現在のところ、DSCSAは2023年11月に発行される予定です。