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2021.03.01

【新型コロナウイルスワクチン関連】アメリカ連邦航空局のドライアイスに関する注意喚起文書

ご存じの通り、最新技術を用いて開発された新型コロナウイルスのmRNAワクチンのなかには、ドライアイスを使用して超低温下で輸送しなければならないものがあります。

ドライアイスは日本国内においても航空法上の「危険物」となりますが、その危険性はあまり知られていないかもしれません。

アメリカの連邦航空局は、航空会社や航空輸送に関わるオペレーター向けに『Transportation of COVID-19 Vaccines Requiring Large Quantities of Dry Ice.』というタイトルの文書を発行しています(2020年12月10日)。https://www.faa.gov/other_visit/aviation_industry/airline_operators/airline_safety/safo/all_safos/media/2020/SAFO20017.pdf

文書内にもあります通り、大量のドライアイス貨物を搭載すると、その昇華により航空機の重量変動の発生や機内のCO2濃度上昇等のリスクがあります。そのため、正確な知識・計算に基づく航空機へのドライアイスの最大積載量の明確化や、CO2モニターの使用、地上での換気の実施等の措置が推奨されております。

とくに輸送に関係する方は、ドライアイス貨物は無制限に航空機搭載できないこと、危険物扱いとして申告や適切なラベリング等が必要になること、取り扱うスタッフへの適切な教育が求められることをおさえておくとよいかと思います。

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