今回は、新型コロナ対策等でたびたびニュースに登場する、米国の疾病対策予防センター(Centers for Disease Control and Prevention: CDC)の文書をご紹介します。CDCは、感染症に関連する検体/生体試料を同機関に発送する際の基準(ガイド)「Specimen Packing and Shipping Guidance, Infectious Diseases Laboratories」を公開しています。
この文書では、検体の発送を以下の4つの作業ステップに分け、それぞれの留意点をわかりやすく要約しています。
- Step 1: 輸送の手段を決める<Determine the mode of transport for the package>
- Step 2: 輸送物のカテゴリーを判断する<Determine the classification of the package contents>
- Step 3: 検体を梱包する<Pack the specimen(s)>
- Step 4: 梱包に適切なラベルや表示マークを付け、文書化する<Label, mark, and document the package>
また、梱包の仕方については、輸送温度、ならびに、感染性のリスクによる分類の「カテゴリーA」と「カテゴリーB」に分けてそれぞれ図示しています。
著名な組織が発行したガイドであり、内容もわかりやすく、検体を発送する際の参考になると思われます。