前回のブログ記事では、COVID-19対策におけるドローンの活用法を解説した、UNICEF発行のガイダンスについてお伝えしました。
今回は、経済協力開発機構(OECD)システム内の政府間組織である国際輸送フォーラム(ITF:International Transport Forum)が発行した文書に注目し、同文書内のドローン活用に関する内容をご紹介します。
「Covid-19 and Transport: A Compendium」と題されたこの文書は、各国の輸送政策に関するシンクタンクとしての役割を持つITFが公開しているものです。COVID-19と輸送に関するレポートのほか、ITF加盟国を対象としたITF COVID-19ウェビナーの資料、ヨーロッパの道路輸送におけるCOVID-19危機対策の概要、およびASEAN地域の貨物用に開発されたCOVID-19回復ガイドラインの要約で構成されています。
文書内でドローンは、メインストリームではないがポテンシャルがあるイノベーティブな輸送手段の一つとして紹介されており、「Drones in the era of Coronavirus」の章では具体的な国名や実例、サービスプロバイダー名があげられています。
また、規制が大きな課題であるとの認識が示される一方で、非常時におけるドローンの有用性は見えてきたとも述べられており、COVID-19はドローン輸送の普及を加速させる触媒になるとの見方もあるようです。
この文書は、ITFのウェブサイト内にある「COVID 19に関するページ」よりダウンロードできます。ご興味のある方はご参照ください。