COVID-19対策の一環で、医療分野におけるドローンを活用した輸送が注目されはじめました。今回は、COVID-19と戦うためにドローンをどう活用するかを解説した、UNICEF発行のガイダンス(Rapid Guidance)をご紹介します。
同ガイダンスは、「How drones can be used to combat COVID-19」というタイトルで2020年9月に発行されたものです。ドローン技術を使った事例を公開情報から分析したうえで、パンデミックの状況下でそれらの取り組みが実際に役立つのか、そしてどのような考慮事項が必要になるのかを述べています。
記載されているユースケースは、以下の通りです。
・検体(サンプル)・医療品の輸送
・消毒を目的とした公共エリアへの空中散布
・ロックダウン等を実施している公共エリアの監視
ガイダンスでは、ドローン技術をパンデミック環境下で活用した実例とその国名をあげ、さらに大規模に活用していくうえでの課題をいくつか提示しています。実現においては、具体的なソリューションとシナリオ(何ができるか)の設計・実証が不可欠であり、適切な規制を含むサポートシステムや実現可能な環境整備、必要なテクノロジーおよびサービスプロバイダーの調達・確保が求められると結論付けています。
上記のガイダンスは、UNICEFのウェブサイト内のページ「How drones can be used to combat COVID-19」よりダウンロードできます。また、同ウェブサイトでは、イノベーション分野の一つとしてドローン関連の特集ページも組まれています。ご興味のある方はご参照ください。