今回は、米国運輸省(United States Department of Transportation:USDOT)が提供するウェブサイト「(荷物輸送を依頼する際に)箱をチェックしよう:それは危険物ですか?<Check the Box: Is it Hazmat?>」をご紹介します。
荷主(貨物の発送者)向けのメッセージ「危険物には思いがけない友人がいるから<Because Hazardous Matt has friends you might not expect>」で始まるこのサイトでは、荷主に対して、荷物が危険物を含むかどうかを把握し、DOTの危険物規制に従って危険性を適切に伝える責任があることを強調しています。
サイト内では、有害物質<Hazmat>の例として、一目で危険物とわかるもの(可燃物:エアロゾル、溶剤、リチウム電池等)から、有害物質の含有に気づきにくいもの(携帯電話、ノートパソコン、香水、コロン、マニキュア、塗料等)まで、約30種類をリストに挙げています。
特に注意を要する、アルコール、リチウム電池、ドライアイス、マニキュア等の12項目については、詳細な説明へのリンクが用意されています。
- このサイトの概略は配布用パンフレットにもまとめられており、荷物を発送する際の3つのポイントが以下のように挙げられています。
- 1 正確な識別<Accurately Identified>
- 2 適切な梱包<Correctly Packaged>
- 3 適切・効果的な情報伝達<Effectively Communicated>
なお、2013~2023年で、約1,700件の未申告の危険物を含む生活用品<commodity>による事故が発生し、注意喚起のパンフレットもアップされています。同パンフレットでは、危険物の分類、発生地域、事例を挙げるとともに、輸送作業員、緊急対応者、一般市民に深刻な安全上の影響があったとしており、どの危険物によるインシデントが多いかも確認できます。
また、当該サイトには一般発送者向けの教育・案内が記載されており、実際に必要なアクションを理解しやすくなっています。